赦し愛

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「赦し愛」

 

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「いま注目すべき国のひとつはインド。世界の人口は、現在約78億人で、そのうち約14億人がインド人です。現時点での人口トップは中国ですが、この先、中国を抜くことがほぼ確定しています。」

 

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「インドは、世界ナンバーワンの人口の国になっていくということですね。インドで、コロナ第二波もありました。」

 

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「多くの企業で社員さんやその家族が毎日亡くなっていきました。毎日のように数十件近い身内の不幸や、空きベッドが足りないという連絡が来る大企業もありました。インドはそんな苦しい状況だったが、そんな時に立ち上がったのが、インドのスタートアップ企業が手を結んで作った連合軍。この連合軍は、インドの政府と一緒に施策を行ったそうです。」

 

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「民間企業と政府が連携したのですね。」

 

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「そうです。例えば、インド最大の財閥であるリライアンスという企業は、医療用の液体酸素の生産をはじめました。本来石油を作っていた会社ですが、医療用の液体酸素の生産に切り替えました。その結果、10万人以上の命を救えるという体制になりました。また小さな会社であっても、普段は男女のマッチングアプリを開発している会社が、血栓の提供者とコロナの患者さんをマッチングするサービスに一気に切り替えたそうです。」

 

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「斬新ですね。」

 

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「そして、世界でもすごく注目されたのが、『Action Covid-19Team(ACT)Grants』です。これは、インドのユニコーン企業やベンチャーキャピタルが手を結んで作った、寄付をすることによってコロナ禍で苦しむ人たちを救うプロジェクト。これはすごい活動だと、全世界からも注目を浴びて、集まった寄付金によって112を超える人の命を救うプロジェクトが立ち上がりました。こんなふうに、国難を政府も、スタートアップ企業も、投資家も、みんなで力を合わせて乗り越えようとしたのがインドのコロナ禍で起きたムーブメントです。」

 

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「みんなで力を合わせて、コロナ危機を乗り越えていこうという取り組みが素晴らしいですね。」

 

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「また、このムーブメントはAmazonやGoogleも巻き込みました。Googleにはサンダー・ピチャイさん、マイクロソフトにはサティア・ナデラさんなど、インドの人たちが経営者をやっています。なので、こういう大きな会社も、インドを今こそ救おうとなるのも納得ですね。ちなみに日本政府や、日本企業はどうだったかって言うと、支援の手を差し伸べなかった、ということが報じられています。」

 

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「自分の国も危うい状況ですからね…。」

 

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「インドではそもそも根本的に、助け合うという文化があります。インド人は基本的にビジネスの現場では、とにかく自己主張が強いという特徴があります。アメリカ人よりも、中国人よりも自己主張が強いです。なんでかというと、やっぱりたくさんの宗教や言語が混在しているカオスな国だからです。そんな国でみんなと同じような発言をしていたら、全く埋もれてしまってビジネスで活躍できないんです。だからこそ、『とにかく周りに迷惑をかけないようにしましょう』という日本の教育と真逆で、『とにかく人間は生きていたら必ず他人に迷惑をかけるのだから、迷惑をかけてもお互いにそれを許そう。そして困った時には助けてあげるのだ』。これがインドです。」

 

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「確かに、他人に迷惑をかけてはいけないって何度も聞きます。お互いに迷惑をかけているのは当たり前だから、それを受け入れて、許し合うほうが良いかもしれません。インドから、いろいろと学べるものがありますね。」

 

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「今回のコロナの時にも、とにかく24時間365日働いて、給料返上してでも周りを助けた人たちがいっぱいいたということです。インドはそもそも、コロナがあってもなくても、社会課題を解決することがビジネスの目的だそうです。なので、このような大きな社会課題というものが起きた時にも、『元々、目の前の課題を解決するためにやるのが仕事なんだ』という強みが発揮されたということです。さて、日本は今、どんな現状でしょうか?目の前の課題を解決するために力を合わせている人はどれだけいるでしょうか?そんなことには目もくれず、責任ばかりを追求していないでしょうか?」

 

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「ちょっと切ないです。」

 

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「国には国のやるべきこと、私たちひとりひとりには個人でやるべきことがあります。自分にできることを、最大限やっていくことが大事です。まずは、小さいことでも良いと思います。近くの人に明るい笑顔と元気をプレゼントするだけでも良いと思います。明るい見通しが立たないからこそ、人と人の繋がりを大事にして、お互いを愛し合い、許し合い、信じ合うことが大切です。そして、明るい未来のためにも、お互いを赦し合う(ゆるしあう)部分も少なからず必要ではないでしょうか?」

 

⭐参考サイト
鴨頭嘉人 公式サイト カモブログ
“インドは国難でさらに強くなる!!日本はどうだ!?”

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