じんぐるもち

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「じんぐるもち」

 

🐰
「日本人って面白いですよね。オリンピック開幕前は『中止するべきだー!』とか反対の声をたくさん聞いた気がするんですけど、いざオリンピックが始まって、金メダルラッシュが始まったら、ガラッと雰囲気が変わりましたよね。」

 

🐔
「テレビもそうよね。『オリンピックやるのか!?』と言ってたコメンテーターが、なぜか『金メダルラッシュだ〜!!!』と平気な顔して言ってるわよね。」

 

🐰
『この日本人の『手のひらを返す節操のなさ』というか、何と言いますか。」

 

🐔
「ある意味、その節操のなさが、最高の強みかもしれないわね。

✅開幕前には「オリンピックこんな時にやるのかよ!」と思ってたけど、今はジャパンの帽子をかぶってゴルフをやってます♪

✅今回は経済がすごく大変なことになっているし、きっとオリンピックに関わってる人たちも大変だと思うので、オリンピックグッズは寄付だと思って買ってます♪

などとコメントもあるようね。

 

🐰
「開幕前までは、オリンピックに乗り気じゃなかった人も、いざ始まったら、オリンピックを楽しもうとなっていますね。」

 

🐔
「オリンピックに限らず、ハロウィンも、クリスマスも、お正月もそう。クリスマスとお正月なんて、2週間も経たないうちに、次々にやってるでしょ。ジングルベルを買って盛り上がったと思ったら、ほんの1週間後に除夜の鐘を叩いて、初詣とかに行ってるわね。」

 

🐰
「すごく面白い国民ですよね。クリスマスはキリスト教でしょ、すぐ後にお正月で神社に行ったり、お寺に行ったりするけど、神社は神道、お寺は仏教なのに、お正月っていう同じ行事にまとまってますよね。」

 

🐔
「そんなことお構いなしに、テレビとかメディアで取り上げられると、それが話題になって飛び付いていくわね。これは、世界中どこを探しても日本しかないと思うわ。」

 

🐰
「一貫性がないですね。」

 

🐔
「ネットでこんなのを見つけたわ。

 

⭐鏡餅型ケース入りクリスマスツリー「じんぐるもち」 ばあちゃるぷろだくつより
http://lab108.x0.com/lab108/vp/jinglemochi.html”

 

実際には、販売していない物だけど、日本という国を上手く表現してるようで面白いと思ったわ。」

 

🐰
「0.5秒で、クリスマスからお正月にチェンジできるのはすごい…。」

 

🐔
「もう、何でもありって感じよね。実際に、クリスマスのリースとお正月の鏡餅がセットで売られてたこともあるそうね。」

 

🐰
「ツッコミどころ満載ですね。」

 

🐔
「この日本人の節操のなさは、実は最近始まったことではなくて、元々ある特性なのよ。」

 

🐰
「昔からあるんですか?」

 

🐔
「あるわよ。例えば、日本人って魚は食べていたけれども、飛鳥時代から明治時代の前まで肉は食べていなかったの。仏教の普及とかも含めてだけど、肉食禁止令が出ていて、牛肉も豚肉も日本人は食べていなかった歴史がある。ところが明治維新後、なんとたったの10年間で、みんなバクバク牛肉食べるようになったわ。」

 

🐰
「たった10年で変わるんですね。」

 

🐔
「伊藤博文さんを中心に、名だたる政治家や政府もキャンペーンを打ち出して、国民の栄養状態の改善するためなどで、『みんなお肉を食べよう〜!イエーーーイ!』みたいな勢いでバンバン宣伝した影響もあるみたいね。」

 

🐰
「反対する人もいましたよね?」

 

🐔
「そうね。最初は、相当反対にあったらしいわね。『何言ってるんだ!非国民じゃないか!!』
みたいな意見もあったよう。そんな過去があるけど、今は牛肉も豚肉も食べているし、ハンバーガーとか、コーラとか、こんなもの日本人は食べないし、飲まないって、反対されたものでも、日本人は美味しい美味しいと食べたり飲んだりしてるわね。節操のなさこそが日本人の強みよね。」

 

🐰
「見方を変えれば、変化に強いってことだと思います。この困難な時代に、変化とスピード感をもって、パッと切り替えて、受け入れられることは大事だと思います。」

 

🐔
「そう考えると、この元々日本人の持っている節操のなさというのは、実は今この大変革の時代において強みかもしれないわね。確かに、ちょっと前まで自分が主張していたことから、すぐに切り替えていく力は、ある程度必要だと思うわ。」

 

🐰
「そうですね。もちろん、一貫性も大事ですけど、節操のなさという特性を生かして、新しいことにどんどん取り組み、新しい時代を開いて、希望を持てる時代になっていったら素晴らしいと思います。」

 

🐔
「そうね。”節操のなさ”が”頼れる柔らかい統合”に進化していくと良いと思うわ。」

 

 

 

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