本当の即身成仏とは

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「本当の即身成仏とは」

仏教は悟りを求める宗教だ。
数多くの僧侶や尼たちが、
仏の悟りを求めて、
二千五百年以上修行に励んできた。
そのうち誰かひとりでも仏陀の悟りに到達したか。

歴史上の高僧、名僧は多いが、
残念ながら、
庶民の多数決では、
その悟りを認定できない。

ある者は、仏の悟りを、哲学的抽象論に変えた。
ある者は、仏の悟りを、無神論的唯物論に変えた。
ある者は、仏の悟りを、天狗の自己実現に変えた。
ある者は、各人に仏性があるなら、生まれながらに仏だと説いた。
ある者は、「南無阿弥陀仏」と唱えるだけで成仏できると言い、
仏の真似をして座禅するだけでいいと言う者も出た。

一休禅師のように、
風狂の士であることを悟っていると誤解する者も出た。
「南無妙法蓮華経」と百万遍唱えよ、と、
述べる者も出た。

何かおかしい。
どこかが間違っている。

釈尊は、肉体煩悩を滅却しようとして、
断食したが悟れなかった。
中道に入り智慧を得るとは、
反省的瞑想を日課にすることによって、
心の垢や塵を払い、
天上界と同通することだった。
欲望や単なる自己実現願望が、
霊能力と一体となることで、
即身成仏はできないのだ。

 

⭐️大川隆法総裁 心の指針202より

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