「なぜ勉強するのか」
🐥
「むぎちゃん🐔!もうすぐ夏休みです!」
🐔
「そうね。今年のはな🐥の楽しみかたは?」
🐥
「お祭りでかき氷食べて、プールに行って、花火を見て、みみちゃん🐰と流しそうめんして、むぎちゃん🐔とすいかの種飛ばしもして、まだまだたくさんあります。」
🐔
「今年も楽しい夏休みになりそうね。」
🐥
「宿題がなければ、楽しいことしかないです。」
🐔
「昨年みたいに、ラスト1週間前まで何もしないのはやめてね。自分でしっかり計画を立てるのよ。」
🐥
「…はい。むぎちゃん🐔、夏休みくらい勉強しなくても良くないですか?2学期になってから、また勉強すれば良いと思います。」
🐔
「私もそう思ったことあるわ。でもね、夏休みこそ勉強しないといけないと思うの。」
🐥
「なんでですか?」
🐔
「大人になるとね、勉強ってしてもしなくても良くなるからよ。」
🐥
「?、大人になっても勉強はしないといけないんじゃないんですか?」
🐔
「勉強は『しないといけない』ではないの。勉強は『したいと思う』もの。勉強はとっても贅沢
なのよ。日本は豊かだから、それを感じるのは難しいかもしれないわ。」
🐥
「当たり前に、学校に行って、友達と会って、勉強できるって、すごいことですか。」
🐔
「物凄くすごいことよ。その当たり前が物凄く幸せね。その幸せを『しないといけない』っていう考え方がなんか悲しいわ。すべてが個人の責任ってわけでもないんだけどね。」
🐥
「私はどちらかと言うと、『勉強しないといけない』と思っているんですけど、この気持ちは良くないっことですか?」
🐔
「『勉強したい』っていう気持ちは、何かきっかけがないと難しいから、最初は『しないといけない』でも良いけど、はな🐥にね、もっと知りたいとか学びたい気持ちが生まれたり、あんな人みたいになりたいとか目標を見つけられると、勉強『したい』って気持ちが強くなっていくと思うわ。見つけられるまでは、自分と向き合う時間を大切にして、自分のやってみたいことにいろいろトライするのが良いわね。はな🐥のやりたいことは、はな🐥にしか分からないから、私は見つけるお手伝いしかできないけど。」
🐥
「自分と向き合ったことって、あんまりないかもしれないです。向き合って、何もなかったらどうしようって考えてしまいます。」
🐔
「そうね。だけど、何もないことが分かったって言うのも、前進してるのよ。何か新しいことにチャレンジしようかなってきっかけにできるといいわね。」
🐥
「そういう考え方もありますね。」
🐔
「具体的に思いつかないときは、自分が感動した経験、自分の心が喜ぶときなどを考えてみるといいと思うわ。横道に逸れてしまったから、話を戻すわよ。なんで夏休みにこそ勉強しないといけないかと言うと、『勉強しないといけない』から解放される時間だから。授業があれば、勉強したくなくても、授業に参加しないといけないわね。夏休み中は、夏期講習とか宿題とかはあるかもしれないけど、授業で拘束されることはないし、普段よりは自由に時間が使えるはず。そんなときに、どう過ごすかを自分で考えることが大事だわ。大人になってからは、誰かが時間割を作ってくれるわけではないし、担任の先生みたいに指示を出してくれる人っていないの。大人になると、はな🐥の人生は、はな🐥自身で考えてねってなるわ。大人になって、自分は何をしたら良いか分からないでは困ってしまう。」
🐥
「他の人から何か与えられるのを待つのではなくて、自分から『勉強したい』って気持ちが大切ですね。」
🐔
「そう。それが本当に大事よ。指示がなくても、自分が勉強したいから勉強する。そのために、勉強の仕方を勉強するのも大事で、これが定着しているかいないかで、夏休み後の勉強の仕方が変わってくるはず。何より、自分がしたい勉強ができるって、楽しいし本当に幸せなことなのよ。」
🐥
「勉強できるって幸せなんですね。」
🐔
「そうね。勉強は、良い学校に行くためでも、良い会社に入るためでも、退職金をいっぱい貰って老後を安定させるためにするのではないわ。ひとつの手段として、良い学校に行くのはいいけど、それが目的になってはダメ。『勉強しないといけない』だと、自分中心の勉強になってしまうけど、『勉強したい』は、もちろん自分の成功のためでもあるけど、その成功で誰かに幸せになって欲しいっていう利他の気持ちが少なからずあるはず。勉強は自分の幸せのためだけではなく、他人を幸せにするためにするのよ。いっぱい学んで、立派な大人になって、はな🐥の素晴らしい人生を見つけてほしいわ。」
🐥
「勉強って、利他なんですね。素晴らしい人生を見つけられるよう頑張ります。」
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