「夢の秘密」
🐰
「きゃー!そら🐹のお化け!」
🐹
「深夜2時だぞ。大声でどうした?」
🐰
(そら🐹に枕を投げる)
🐹
「いたっ。みみ🐰落ち着けって!」
🐰
「本物?」
🐹
「本物。頬っぺた、つねったほうがいい?」
🐰
「大丈夫。」
🐹
「変な夢でも見たのか?」
🐰
「そら🐹なんだけど、そら🐹じゃないのに、物凄いスピードで追っかけられたの。」
🐹
「よく分からんが、一応、ごめん。」
🐰
「夜中に起こしてごめんね。あと、枕も。」
🐹
「夢で良かったよ。夢の中には霊的な存在からのメッセージとか、睡眠中に魂が抜けだした体験とかも、含まれていると言われている。」
🐰
「スピリチュアルね。」
🐹
「ユングという、夢分析で有名な心理学者がいた。ユングは、夢は無意識、特に集合的無意識あるいは元型から意識に向けてのメッセージであると考えた。そのメッセージをセラピストが抱え、必要に応じてクライエントと共有するなどして、メッセージをクライエントが受け取れるようにするという夢分析を行った。」
🐰
「夢には、何かしらのメッセージがあるんだ。」
🐹
「そうだな。ユング自身も、不思議な夢を多数見ている。例えば、1913年から翌年にかけて、数度、”ヨーロッパが破壊され、血の海と死体の山が広がっている”という不気味な白昼夢を経験した。これは、1914年夏からの第一次世界大戦の予知夢だったと言われている。」
🐰
「虫の知らせのような夢ね。」
🐹
「不思議な夢や恐怖体験の背後には、霊的な影響がある場合が多い。幽霊とはどんな存在で、あの世とは何かということが分かっていないと、夢の秘密にはたどり着けない。目に見える世界だけが、本当じゃないという本質に気付く必要がある。」
🐰
「そうなんだ。なんか、自分の人生って夢のような気がするときがあるわ。今はまだ夢の中で、自分を磨いて、現実世界に戻りなさいみたいに思ったこともある。」
🐹
「人生そのものが夢なんだと思う。この世での人生が現実ではない。この世は自分を磨くための世界で、霊的な視点からすれば、この世が夢の世界。不思議な夢は、実は異世界からのシグナル。不思議な夢は、霊的に目覚めてほしいというメッセージかもしれない。どんな理由で、霊たちはその現象を起こしたのか、霊たちはどんな気持ちだったのかを知ろうと思うことは、未知なる真実の世界を知るきっかけになると思う。」
🐰
「そうね。霊の本当の姿を理解するには、この世がすべてではなく、あの世があって、あの世こそが真実の世界だって知らないといけないかもね。」
🐹
「そうだな。」
🐰
「とにかく、さっきのそら🐹が、本物ではなくて良かったわ。」
🐹
「本物だったら、鼻が痛くなる程度じゃ、済まなかったかもな。」
🐰
「本当にごめんなさい。」
🐹
「大丈夫だけど、なんか意味があると思う。」
🐰
「そうね。でも、分からないわ。…あ!…、昨日、掃除してたら、そら🐹の大事にしてた置物、落としちゃって、キズが……伝えてなかったわ。」
🐹
「なんだ、そんなことか。明日も早いから、もう寝るぞ。」
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