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11/27(木)の本会議におきまして、議案第82号「杉戸町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に対して反対討論をさせていただきました。
議席番号4番久松祐樹です。議長より発言の許可がございましたので、議案第82号「杉戸町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に対して、反対の立場から討論させていただきます。今年度も討論させていただきますのは、とても心苦しいところでございますが、町の財政状況が苦しくなる中、人事院から勧告があったから、全体的に給与を引上げることに正当性はないと考えます。
今年度も人事院が給与を上げるようにと言ってくれますが、これはまことに不思議な現象です。町のお金は何に使われているのかということを考えてみますと、大きな割合を占めるものに人件費があります。町の財政状況が厳しくなっているにもかかわらず、給与が引上げられ、ボーナスが上がり、手当が拡充され、さらには、ベースアップがあり、退職されるときには退職金も出ます。官民較差の是正ということでございますが、民間の会社であれば、赤字のときにはこのようなことは起こりません。民間では業績が苦しければ、人員の削減さえ始まります。これが本道です。
それを考えますと、財政が厳しくなる中で、毎年給与が上がることは、当たり前ではありません。民間の場合、通常、不採算部門が〝店じまい〟になり、採算がとれている部門に人員が集められます。これを町に置き直しますと、財政を再建するためには、将来的にも税収が見込める成長分野に予算を重点的に配分する一方で、将来的には成長が見込めない分野を縮小していくことが必要になります。
経営的手法を入れて考えれば、人員を削減したうえで、税収が増える分野に人員と予算を傾斜配分しなければいけません。将来的な発展性がなく、税収を生まないところには、予算も人員も投下しないというかたちにシフトしていかなければならないと考えます。
行政も一種のサービス業であり、税金はサービスの対価であるという考え方が必要です。その意味では、町政運営に携わる全員が心を引き締め、行政の付加価値を上げる努力をしなければいけません。財政状況を改善していくためには、行政の付加価値を上げなければなりません。行政のサービスによって、町が繁栄しなければなりません。
給与は町民の方々の税金です。財源が足りなくなれば、現役世代に重い税金をかけるか、将来世代に借金としてツケをまわすかです。だからこそ、財政状況の改善なく、毎年度、給与が上がっていくことは改める必要があると思います。プロセスを踏んでの改定を、引き続き求めさせていただきます。
今は忍耐が必要な時期だと思っております。人件費の上昇が、町の持続可能性を損なうようなことになってはなりません。私も微力ながら、皆さまと力を合わせ、財政再建を実現して参りたいと思っております。
加えて、若年層に重点を置いてということでございますが、「やりがいや生きがい」を見い出せる、よりよい環境整備を要望させていただきます。
最後に、本定例会で「第6次杉戸町総合振興計画後期基本計画」が示されました。「みんなで考え、行動することで、よりよい「杉戸」をつくる」ことを基本理念とされました。杉戸町に関わるすべての人で、よりよい杉戸町をつくっていくために、そして財政再建のためには、地域と行政の信頼関係も非常に重要だと思っております。地域と行政の信頼関係のより一層の強化も強く要望させていただき、討論とさせていただきます。
📝2025年12月議会 議案第82号「杉戸町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に対する質疑・討論
※人事委員会は、都道府県及び政令指定都市、政令指定都市を除く人口15万以上の市及び特別区に置くことができるため、杉戸町では設置できません。

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