「人生は一冊の問題集」
🐹
「人生は一冊の問題集である。人生の歳月を重ねるほどに、その意味を重く感じる。」
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「人生の問題集はみんな違いますか?」
🐹
「みんな違う。ひとりひとり自分だけの問題集がある。」
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「その自分だけの問題集は、どうすれば見つけられますか?」
🐹
「何か苦難や困難に直面したとき、それは自分に与えられた問題なんだと素直に受け入れる。これは自分が努力して、乗り越えなければならない試練なんだと、苦難や困難を自分が成長できるチャンスなんだと思えるかどうかで、自分だけの問題集を見つけられるか見つけられないかが決まると思う。」
🐥
「自分が乗り越えられる問題が与えられるのですか?」
🐹
「そうだな。もちろん、簡単な問題から難しい問題まであるが、どれも自分が努力して乗り越えられる問題であるはず。ここで考えないといけないのが、なんで自分にこの問題が与えられたのかである。」
🐥
「なんでこの困難に直面したのかですね。」
🐹
「理由を考えて、その問題の意図は何かを考えることが大事である。また、自分の使命のようなものが見えてくることもある。自分が人生で、心の底から成し遂げたいことは何かを見つけるきっかけになるかもしれない。」
🐥
「私は、自分の欲が使命のように感じるときがありますが、自分の欲と使命の違いって何かありますか?」
🐹
「これは感覚的な答えになるが、自分の欲の場合、自分だけが達成したいと思っているような気がする。使命の場合、自分が達成したいという思いに加えて、周囲からの応援など後押しするようなものがある気がする。最初から、それがあるわけではないかもしれないが、少しずつ背中を押してくれる人が増えてくる。」
🐥
「自分の成し遂げたいことと、周りの人が成し遂げてほしいことが一致するような感じですか?」
🐹
「そんな感じだな。」
🐥
「問題を解くときの注意点とかはありますか?」
🐹
「とても大事なのは、すべては、自分自身が心にまいた種と、その育て方に原因があるということ。良い種蒔きをして、しっかり水やりなどをすれば、果実ができる。良い種蒔きをしても、水やりができていなかったら、果実はできない。つまり、原因があっての結果ということ。自分自身と他者とのかかわり方、自分と自分を取りまく世界との関係を、どう考え、どう行動していくかが大事である。」
🐥
「この問題は自分が成長するために用意されたものだと受け止めて、それを解くために、謙虚に努力することが大切ですね。」
🐹
「そうだな。自分の人生の問題集は自分にしか解けないし、その問題が解けるか解けないかは、他人ではなく、自分次第だという考え方が大事である。この世の中は、原因結果の法則が成り立っているので、結果が出ない場合は、その原因は何なのかをしっかり考えなければならない。」
🐥
「まっすぐなのか、右なのか、左なのか、あるいはそれ以外なのか、私たちは日々、選択と決断を迫られていますね。」
🐹
「その選択と決断の集積が、自分の人生の総決算である。成功したら運が良かった。失敗したら自分の責任だと、これくらい自分に厳しくあらねばならない。自分は運が悪いから仕方がないとか思うときもあるかもしれない。確かに、運もあることは否定できないが、それ以上に、運ではなく、自分の努力点であると、静かに受け入れる心境を持たねばならない。」
🐥
「自分の努力不足を、運がなかったことにしてはいけませんね。」
🐹
「そうだな。選択と決断に悩むときもあるが、それは悪いことではない。いかなる道に進んだら良いか分からないときは、無理して決断せず、立ち止まって考えてみることも大切である。信念を持って、自分が正しいと信ずる道をしなやかに歩めば良いと思う。」
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