「SNS消費」
🐰
「SNSって、やっぱり便利だわ。」
🐥
「スマホじゃなくて、公園でバドミントンしたいです。」
🐰
「こんな暑いのに、公園行くの?日焼けするわよ。いまね、私の友達がおすすめのシャンプーをインスタグラムで紹介しててね。」
🐥
「シャンプーじゃなくて、バドミントンしたいです。みみちゃん🐰なら、シャンプーハットして、バドミントンしたら日焼け対策にもなるんじゃないですか。」
🐰
「私ならってどういうこと。いろんな意味でインスタ映えするかも。話が終わったら、バドミントンしましょう。」
🐥
「約束ですよ。」
🐰
「約束ね。でね、新しいシャンプーを買いたいだけど、どれが良いのかがよく分からないから、少しでも多くの情報が欲しいのよ。」
🐥
「そうですね。」
🐰
「一昔前だと、例えば、エアコンという物は、”どうやら扇風機よりも夏涼しくて、冬は暖かくなるらしい”みたいな情報を知らなかったら、買いようがないわけよ。何かしらの情報があって、初めて物を買うでしょ。」
🐥
「そうですね。」
🐰
「今、情報源と言えばインターネットとかSNSが当たり前だけど、その前の時代は、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・折込チラシなどで、一番影響力があったのはテレビだと思うわ。」
🐥
「今でもテレビでCMを流せば、大きな影響力がありますね。」
🐰
「でしょ。大女優の綾瀬はるかさんがシャンプーのCMに出たとして、そのCMで『これでキューティクルがキラキラ〜!!』っていうシーンが流れたら、
🐥
「キューティク
🐰
「そうするとCMを見た人が、”綾瀬はるかさんって、この480円のシャンプー使ってるからあんなに綺麗なんだ!私もこの480円のシャンプーを使えば、綾瀬はるかさんみたいに綺麗な髪になれる〜!!”って、昔は思ったけど、今は思わないのよ。今は、このCMは案件で、あれは綾瀬さんが所属している芸能事務所の方がメーカーさんとやり取りをして、紹介してるだけで、綾瀬さんはもっと高いシャンプーを使ってらっしゃるんだろうなって思うでしょ。私たちはもう分かってるけど、これって、インターネットに繋がって初めて分かるようになったの。」
🐥
「昔は本当に、大女優があのシャンプーを使ってる!と思ってたんですか?」
🐰
「本当にそう思ってたみたい。むぎさん🐔に聞いてみて。昭和のアイドルはトイレに行かないって本当に信じてた時代みたいよ。 今はギャグにしか聞こえないと思うけど。」
🐥
「情報が少ないってそういうことなのですね。」
🐰
「そうね。今はインターネットが繋がって、みんなが大量の情報を自分でキャッチすることができるようになったから、本当のことがわかるようになって、マスメディアからの情報だけで買うことはなくなったわね。」
🐥
「マスメディアで知ることはあっても、そこに信用があるわけではないですね。」
🐰
「そうね。そのマスメディアに取って代わるのがSNS。つまり自分が信頼している人の情報、それを根拠にするようになったわね。」
🐥
「みみちゃん🐰みたいに、自分の友達が紹介してくれているとかだと、確かに、安心できますし、信頼もできますね。」
🐰
「そうでしょ。マスメディアの案件情報はもう信用していなくて、信頼できる人のSNSからの情報や、インフルエンサーや、自分の友達など、一般の方の情報を信用するようなったわね。」
🐥
「これは良いことなんですか?」
🐰
「そうねー、良いことでも悪いことでもあると思うわ。ネットショッピングに、口コミってあるでしょ。すでに買った人のレビューとか、評価を見て、買うか買わないか決めるときって少なくないと思うの。販売しているお店の人は、もちろん、いいですよ!とか、おすすめですよ!としか言わないのは分かっているから、出品者の情報よりも、購入者の情報を信用すると思う。」
🐥
「そうですね。お店の商品説明より、実際に買った人の感想のほうが信頼できるかもしれないです。商品の評価に星1つしか付いてなかったら、これは大丈夫かな?って、心配にもなります。」
🐰
「分かるわ。それで星1つの口コミに、参考になったボタンがいくつも集まって、一番見やすい上の方に出てきたりすることもあるかもしれない。でも、その口コミは本当にその商品の内容と関係があるのかってことね。」
🐥
「その口コミひとつが商品の内容を書き換えてしまうことも考えられますね。たったひとつの口コミで、その商品の内容を良くも悪くもできるかもしれません。」
🐰
「だから、今の時代っていうのは、CMのような売り手の論理だけに惑わされないで済むようになったっていうメリットがある反面、その情報元になる、口コミを書いてる人がどういう人かを見分ける力が必要になってきたと思うわ。」
🐥
「自分の見ている情報は、正しいのか?信頼できるのか?SNSで繋がれて、本当の情報が手に入るようになったことは、メリットで良いことですけど、自分の情報に対する受信力を高めておかないと、間違った情報をキャッチしてしまう恐れもあるってことですね。」
🐰
「そうね。口コミ選択力みたいな、口コミを見分ける力が必要だと思うわ。」
🐥
「大事な力だと思います。最近では、Amazonの口コミを書く仕事というアルバイトもあるみたいですね。」
🐰
「そうなの?!口コミも案件みたいになったら困るわね。何を信用したら良いのか分からないわ。もう本当に、情報を見分ける力がないと、間違った情報に呑まれてしまうかもね。」
🐥
「間違った情報を信じている自分に気付けないときが、1番恐いと思います。」
🐰
「それもあるわね。やっぱり正しい情報よりも、自分の信頼できる人の情報が頼りね。」
🐥
「人と人との信用が、本当に大事な時代ですね。コロナで人が人を避けたくなることもあると思いますが、人と人の繋がりは、めちゃくちゃ大事だってことですね。」
🐰
「そうね。私自身も、他人から信用してもらえるように努力しないと。」
🐥
「約束覚えてますか?」
🐰
「もちろんでしょ。はなちゃん🐥が、シャンプーハット被って、バドミントンするって約束でしょ。」
🐥
「みみちゃん🐰は、ウソつきです。」
🐰
「冗談よ。シャンプーハットは置いといて、公園じゃなくて、車で市民体育館に行きましょう。」
🐥
「そうしましょう。お外、40度くらいありそうです。」
🐰
「車のボンネットで焼肉できるかもね。」
🐥
「焼肉じゃなくて、バドミントンです。」
🐰
「大丈夫よ。バドミントンの道具…ここらへんに…あ!あったわ。はなちゃん🐥、中身見てくれる?」
🐥
「はい。……みみちゃん🐰、シャトルがないです。」
🐰
「本当ーごめん。シャトル、買わないとね。良いシャンプーがあったら、ついでにシャンプーも。」
🐥
「インスタで、シャトルを紹介してる人はいないですか?」
🐰
「私は知らないわ。いたとしたら、ずいぶんとマニアックな人ね。遊びでやるから、近くのお店で売ってるものでいいんじゃない。そこの店員さん、みんなとても親切でね、はなちゃん🐥を紹介したいって思ってたの。」
🐥
「ありがとうございます。シャトルとシャンプーとお肉選び、お手伝いしてもらいましょう。」
🐰
「……、何か多くない?」
🐥
「気のせいです。」
🐰
「…もう、
鴨頭嘉人 公式サイト カモブログ🔥
“テレビの広告を信じられなくなった僕が信じる情報”
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