下心

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「下心」

 

🐰
「私、ゆるい話ってあんまり得意じゃないかもしれないわ。」

 

🐔
「トークが苦手ってこと?」

 

🐰
「トークが苦手というわけではないのですが、正直、話題がないというか、何を話したらいいのか困ってしまいます。」

 

🐔
「雑談力ってことかしら?」

 

🐰
「そんな感じです。あまり雑談をしないからかもしれないですが、仕事で初対面の人とお会いしたときなど、話の本題に入る前に、雑談をしていますが、毎回、何を話したら良いかなと迷ってしまいます。何か雑談力を上げる方法とかあれば教えて頂きたいです。」

 

🐔
「天気とか、住んでる場所とか、ペットとか、雑談の話題にはしやすいと聞くわね。社会人になると、雑談というよりも、自分が勉強してきたことや、自分の仕事でうまくいったことや、自分が経験したことなど、そういう話題が多い感じがするわね。確かに、雑談となると何を話したら良いかは考えてしまうわ。私も、みみちゃん🐰に聞かれて、”雑談ってどうやってやればいいかしら??”って、疑問に思ったわ。きっと私の雑談力の経験値が低いのね。」

 

🐰
「そうですか?むぎさん🐔、生き字引ですし、なんだかんだで、上手く話せそうに見えます。むぎさん🐔でも、困ることってあるのですね。」

 

🐔
「知らないことだらけよ。上手く話そうというよりは、背伸びせずに話すことが大切ね。相手が話している内容に、分からないことがあったら、『今のところ詳しく教えてください』と質問すると良いわね。分からないところを分からないままにしておくと、話がだんだん分からなくなってくるし、相手の話を聞き流してしまうでしょ。背伸びをしない話し方が、上手い話し方なのかもしれないわね。」

 

🐰
「なるほど。」

 

🐔
「雑談力に話を戻して、改めて考えてみたら、雑談力ってそんなに必要なのかしら?って思ったの。」

 

🐰
「雑談力は必要ないってことですか?」

 

🐔
「私はそう思うわ。例えば、ビジネス書とかでも見かけるけど、”初めてお会いした方とお話しする時には、最初に雑談から入るのがいい”というコミニケーションを見かけるけど、これってどうかしら?」

 

🐰
「いきなり本題に入るより、雑談で、相手との関係性を築いておいたり、話しやすい雰囲気にしておいたりするのって大事ではないですか?」

 

🐔
「それって、自分の下心を隠そうとしていない?」

 

🐰
「下心ですか?」

 

🐔
「そう。私は、『本題に入る前に、雑談をしといたほうが良いかな?』って思った場合、いきなり本題に入るのが良いと思うわ。本音で一番聞きたいなと思ったことを最初に話すの。」

 

🐰
「一番伝えたいことを、一番最初にですか?」

 

🐔
「そう。なんかこんなこと言ったらどう思われるだろう?とか、世間一般的にはこういう話は初めて会ったばっかりの時にはまだ早いよな?とか、そういった上澄みを全部取り除いた時に、一番下に残っている心が下心。仲良くなりたい!とか、一緒に活動したい!とか、色々教えていただきたい!とか、そう思うのは、その人の力を借りたいという下心があるはず。」

 

🐰
「そう言われると、そうかもしれないです。下心を下心として悟られないようにしている自分っている気がします。」

 

🐔
「そうね。どういう力を借りたいのか、どんなふうに借りたいのか、それは毎回違っていて、情報を頂きたい時もあるし、何か一緒に動いて欲しいときもあるしで、色々な思いや、お願い事があると思うわ。そして、そのお願い事のサイズによって、こちらが差し出すものや量を決めているのではないかしら。でも、自分に下心があることを明確にしてしまえば、その下心を包み隠さず最初にしっかり伝えることができて、とても良いと思う。」

 

🐰
「極端かもしれませんけど、下心があるのに隠されてるのと、下心満開でストレートに言って来られるのだったら、私は、下心を先に言われる方がいろいろ楽だなって気がします。」

 

🐔
「私も分かるわ。例えばだけど、そら先生🐹が、『みみ🐰!いつも素敵だけど、今日はなんか、めっちゃ輝いているよね。』なんて話しかけてきたら、みみちゃん🐰は、『何かお願い事でもあるのかしら?』みたいに思わない?もちろん、そら先生🐹のことだから、素直に、本音で、言っていると思うけど。」

 

🐰
「いや、150%下心ありですね。下心が見え見えで、本音で言うと、取って付けた言葉はいいから、お願い事は何なの?という気持ちは少なからずあると思います。」

 

🐔
「例えばの話よ。ご夫婦だから、下心が見えてても、そこにツッコミを入れたり、笑い話にしたりできるけど、初対面の方とかだと、”お願い事は何でしょうか?”なんて聞きづらいし、本音で語ることにためらいを感じることもあると思うわ。だから、下心をオープンにして、自分の意図を伝えることが大事だと思うわ。そういう意味では、下心をオープンにすることは優しさとも言えるかもしれない。『あー、そういうお願いなのね』と意図がはっきりするから、相手からすると、自分はそれに応えられるか?応えられないか?という結論を最初に出すこともできる。これが、正しいか正しくないかは置いておいて、雑談をしなきゃいけないって理由は、『下心はあっても良いんだ!』と思っていないからだと思うわ。下心を恥ずかしいとか、あまりストレートに言っちゃいけない!と思ってるから、その手前に雑談を入れてしまうのかもしれないわね。」

 

🐰
「なるほど。自分の意図が、相手にしっかり伝わっているかって、やっぱり、とても大事ですね。」

 

🐔
「そうね。もちろん意図を持ってなくて、ただ会いたい人と話したいことを話すという、雑談も全然OKよ。雑談は下心なんかなくて、話したい人と、話したい時に、話したい事を話せば良いと思うから、これが雑談力っていうのはないと思うわ。もし、雑談力に定義を定めてしまったら、雑談に縛りのようなものができて、雑談ではなくなってしまう気が私はするわ。一方で、下心があるときは、ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、オープンにすることも大事だし、自分の下心を相手に伝えることで、コミュニケーションが上手くいくことも多いと思うわ。自分の下心を受け入れて、その上で相手とどういうコミュニケーションをとるのか。相手との居心地の良いコミュニケーションを自分で選んでいくのが大事だと思うわ。」

 

 

⭐参考サイト
鴨頭嘉人 公式サイト カモブログ🔥
“雑談力を高めるにはどうしたら良いですか?とよく聞かれます”

雑談力を高めるにはどうしたら良いですか?とよく聞かれます | YouTube講演家 鴨頭嘉人 公式HP(かもがしら よしひと)
人とのコミュニケーションにおいて「雑談力」を身に付けたい方って多いのではないでしょうか??僕も受講生さんか

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