人生は一冊の問題集

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「人生は一冊の問題集」

 

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「人生は一冊の問題集です。人生の歳月を重ねるほどに、その意味を重く感じるはずです。人生の問題集はみんな違いますし、ひとりひとり自分だけの問題集があります。」

 

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「この世は、どのような人生観を持っているかで、幸・不幸になります。思いの世界です。この世の経験を通して、魂が磨かれ、付加価値を増していきます。今世は、生活が便利でもあり生まれて幸せを感じやすい世界だと思います。日本に生まれていた時点で生まれたときから幸せかもしれません。その幸せだという幸福観がないと、この世を寂しく思ってしまうかもしれません。私たちは、この世で魂を鍛えるための経験を積んでいます。人生においては、人間関係・仕事・生活・病気などさまざな苦しみがあり、そんな苦しみは経験したくないし、苦しみの中にいるときは、もうごりごりだと思うものです。」

 

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「前世で苦しみを乗り越えてきた経験の引き継ぎができれば良いのですが、この世での修行はゼロから、この世に生まれると、過去世のことはすべて忘れてしまい、自分が何をしてきた魂か分からなくなってしまいます。少しずつ自分を悟っていかなければなりません。生まれる前に、あの世で交わした約束もすべて忘れてしまいます。縁がある人と会っても、お互いに約束をしたことさえ気づかずに、試行錯誤を重ねていきます。そんな様子をあの世の守護霊や魂の兄弟たちは、はらはらどきどきしながら見ています。誰にも見られてない時間はない、良いときも悪いときも、常に見守ってくれています。怠けていたら、何怠けてるんだって、頭とかお尻を知らず知らずの内に叩かれているかもしれません。この世の魂と連動して、あの世の、魂の兄弟たちも、失敗して悲しむだろうとか、また、けがをしてしまったとか、人間関係がうまくいかなくなったようだとか、思いながら、ずっとはらはらドキドキしています。それだけのリスクを冒してでも、この世に生まれ人生経験を積むというのは、とても貴重な経験です。私たちは、何十回、何百回、何度も何度も転生輪廻を繰り返しています。さまざなパターンの人生があり、さまざまな経験を積んでいます。やはり、毎回同じ人生だと経験になりません。」

 

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「ひとりひとりの人生計画があって、魂の経験を豊富にするという観点から、転生輪廻の計画は立てられています。その観点から見ると、苦しみを完全に抜き去った人生計画を立てるのは、とても難しいです。もし、すべて自分の思った通りに上手くいく人生だったらどうですか。一見、何の苦労もなく年を取り、ずっと順風満帆な人生だったら、この世で得られる宝が少なくなってしまいます。何の苦労もない人生は、どうしても経験知が少なくなります。私たちは、できれば悩みや苦しみ、挫折などを避けたいと思いますし、苦難に直面すると、たいていの人は、どうして自分は悲惨な目に遭わないといけないのかとか、自分の人生は呪われているのではないかと思うものです。しかし、そんな呪われているように見える人生修行は、あの世からしたら、逆転して見えます。あの世では、たくさんの試練を受けている人のことを、『ほう、ずいぶんとスリルの多い人生計画ですね。これだけ困難な問題に取り組めば、そうとう力がつくでしょう』と思ってみています。この世で厳しい試練を受けるような人生計画を立てる人は、あの世の霊人からは、魂のエリートと見られます。ですので、苦難や困難といった厳しい試練があることは、自分の魂を大きく成長させるチャンスです。人生の苦難に対しては、苦しい、苦しいと言うだけでなく、これは自分に与えられた問題集なのだと思う必要があります。『この問題は、やや難しいけれども、歯ごたえがあって、解くのが楽しい。この問題を解くと、力がつくような気がする』などと取り組む姿勢が大事です。」

 

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「このような考え方の根本は、人間は生き通しの生命を生きている。生き通しの生命なのだから、ほんとうは死んでも死なない。たとえ殺されたとしても、魂が死ぬわけではない。人生は一貫して続いているもの。魂こそが自分自身です。車の運転に例えると、肉体が車で、魂が運転手ということです。魂の部分こそが本当の自分自身であると落とし込むことで、幸福感はさらに強くなるはずです。さまざまな苦難や困難を前向きに捉えることができるようになり、苦難や困難を乗り越えていくことが楽しみにもなるかもしれません。自分の人生を見直してみることが大事です。自分は人間関係がうまくいかないと思ったら、今回の人生の問題集として、ここに何かテーマがあるのかもしれません。過去世で、だれかと喧嘩して生きたときの問題が残っていて、それを今世に持ち越しているのではないかと、第三者の目で客観的に見つめ直してみることも大事です。転生のたびに、夫婦で喧嘩ばっかりしているかもしれません。そういった問題を今世で何とか解決してみようと考えていかなければなりません。」

 

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「私たちには、一定のパターンとか、性格や傾向があるため、以前に遭遇した出来事に似た場面が出てくると、やはり同じようなことをしてしまうことがあります。前回の映画、夢判断でも説明がありました。何か問題に直面したときに、立ち止まり、第三者の目で、本当にこれで良いのだろうか?』とよく考えて行動することが大事だと思います。『同じような問題が繰り返し出てくるということは、ここに何か自分の性格上の欠点があるのだろう。よし!それを克服しよう!』と考えてみる必要があります。何か問題に直面したとき、そこには、自分自身の大事な問題が詰まっているはずです。もちろん、簡単な問題から難しい問題まであると思いますが、どれも自分が努力して乗り越えられる問題であるはずです。ここで考えないといけないのが、なんで自分にこの問題が与えられたのかです。その問題の意図は何かを考えることが大事です。また、問題の意図から、自分の使命のようなものが見えてくることもあると思います。自分が今回の人生で、心の底から成し遂げたいことは何かを見つけるきっかけになるかもしれません。」

 

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「ここで気を付けないといけないことは、自分の欲が使命になってはならないことです。これは感覚的なことですが、自分の欲の場合、自分だけが達成したいと思っていて、使命の場合、自分が達成したいという思いに加えて、周囲からの応援など後押しするような感じがあります。最初から、周囲からの応援があるわけではないかもしれませんが、少しずつ背中を押してくれる人が増えてくるはずです。自分の成し遂げたいことと、周りの人が成し遂げてほしいことが一致するような感じです。あとは、みんな問題集が違うので、誰かと比較して優劣を競っても意味がないと思います。自分の問題集に気付き、それをどうすれば解けるか、自分の問題集を解くことに集中することが大事です。」

 

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「問題を解いていると、選択と決断に悩むときもあると思いますが、それは悪いことではないと思います。いかなる道に進んだら良いか分からないときは、無理して決断せず、立ち止まって考えてみることも大切です。信念を持って、自分が正しいと、信ずる道をしなやかに歩めば良いと思います。問題に取り組んでいて、様々なことが起こると思います。そこで、とても大事なのは、すべては、自分自身が心にまいた種と、その育て方に原因があるということです。良い種蒔きをして、しっかり水やりなどをすれば、果実ができます。良い種蒔きをしても、水やりができていなかったら、果実はできません。つまり、原因があっての結果ということで、自分自身と他者とのかかわり方、自分と自分を取りまく世界との関係を、どう考え、どう行動していくかが大事です。この問題は自分が成長するために用意されたものだと受け止めて、それを解くために、謙虚に努力することが大切です。自分の人生の問題集は自分にしか解けないし、その問題が解けるか解けないかは、他人ではなく、自分次第だという考え方が大事です。この世の中は、原因結果の法則が成り立っていますので、結果が出ない場合は、その原因は何なのかをしっかり考えなければならないと思います。」

 

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「まっすぐなのか、右なのか、左なのか、あるいはそれ以外なのか、私たちは日々、選択と決断を迫られています。その選択と決断の集積が、自分の人生の総決算です。成功したら運が良かった。失敗したら自分の責任だと、これくらい自分に厳しくあらねばなりません。自分は運が悪いから仕方がないとか思うときもあるかもしれません。確かに、運もあることは否定できませんが、それ以上に、運ではなく、自分の努力点であると、静かに受け入れる心境を持たねばなりません。自分の努力不足を、運がなかったことにしてはいけません。どのような苦難・困難があっても、それは自分自身の経験になるのだと考え、その問題と闘うことによって、よき経験を身につけ、今回の人生を意味あるものにしていきたいものです。いきなり、問題を解こうと思っても苦しいときはあると思いますので、まずは問題集を開いてみて、問題文くらいは読んでみようかなという小さな一歩の積み重ねで、人生の問題集の模範回答をつくっていきましょう。」

 

 

 

⭐️参考文献
大川隆法「生命の法」

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