「イノベーション」
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「今、コロナ禍においてイノベーションが必要だと思う。」
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「イノベーションって、何ですか?」
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「革新的なアイディアで変革をもたらすこと。会社にもイノベーションが必要だし、さらに大きく言えば、すべての人に人生のイノベーションが必要なタイミングが来ていると思う。」
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「会社も私たちひとりひとりも、時代に合わせて変化していくことが求められていると思います。」
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「そうだな。このイノベーションという概念の提唱者は、オーストラリアの経済学者ヨーゼフ・シュンペーターさん。この方が、『経済発展の理論』と言う、1912年に書かれた本の中で、”イノベーションを軸に経済は発展しているのだ”ということを書いたのが最初といわれている。このシュンペーターさんのイノベーションの定義は、本にはこの様に書いてある。」
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会社が成長するために新たなアイデアを導入すること。
そして社会や経済の発展には人口増加や外的要因も関係するが、
それよりも何よりも内的要因が重要である。
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「内的要因のところが、結構抜け落ちているかもしれない。」
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「会社の外側より内側を変えていかなければいけないってことですか?」
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「そう。ここが抜け落ちていると、どうしても苦しいように思える。このシュンペーターさんが言っているイノベーションには、大きく5つの定義がある。」
✅プロダクトイノベーション
▷今までになかった新しい製品や、サービスを生み出すこと。自動車とか、パソコンとかスマートフォンとかが代表格。
✅プロセスイノベーション
▷製品の作り方や作業の順番、そもそも工程などを確信的に変えること。
✅マーケットイノベーション
▷今までになかった新しいマーケットを開拓して、販路を広げること。今勢いがあるのは、
YouTubeなど。
✅サプライチェーンイノベーション
▷製品の生産に必要となる材料や供給源を新たに開拓すること。
★今回のポイント★️
✅オーガニゼーションイノベーション
▷会社の組織やシステムを再構築し、その会社全体を変えて、ひいては業界全体に影響を与えること。
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「日本では、トップダウン型が一般的だが、変化の激しい時代においては、トップダウンだけでは対応できないとも言われている。それを改善するためにできたのが、”ボトムアップ型”、そして最近新しく出てきた上下関係のない”ホラクシー型”組織というものなどを作っていくことによって、生産性向上や人材不足などの改善をしている。これをオーガニゼーションイノベーションと言う。」
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「会社の組織やシステムを再構築して、内側からも新しくしていくのですね。」
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「昔は、野球型が一般的だった。野球型っていうのは、監督が出したサイン通りにメンバーが動くと得点が得られて勝ちやすいっていうこと。つまり、トップが決めたことや役員が決めたことを、現場の人がそのままちゃんとやればいい。バントのサインが出たら確実にバントを行う、待てと言われれば待つ、走れと言われれば走る。これを忠実にメンバーが再現すれば勝てる。これが野球型。」
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「高度成長の時代みたいな感じですね。」
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「そうだな。昭和初期の代表格と言えると思う。ところが今現在は、社会の変化が激しくなってきたので、サッカー型もしくはアメフト型のように、変わっていかないといけない。」
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「サッカー型?アメフト型?」
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「わかりやすく言うと、監督がどこにいるか?と言うこと。野球型は、監督がベンチに入り、選手と同じユニフォームを着て、試合中もガンガン指示を出す、サインもその場で出している。走れ〜!とか、何やってんだ!!とか言いながら、みんな監督の一挙手一投足を注目しながら、メンバーがプレイするのが野球。でもサッカーは練習の時には、監督の言ってることをよく聞いているが、試合の時にいちいち監督に指示を仰いでいたら得点できない。」
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「サッカーだと、常に監督の指示を待っていたら、ゲームのスピードに追い付けないですね。」
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「そう。メンバー1人1人がチームの中で判断しながらゲームを進める、つまりゲームのスピードが速まると、野球型からサッカー型に変化しないといけない。ちなみに、ラグビーとアメリカンフットボールになるともっともっと革新的で、野球はユニフォームを着た監督さんがベンチにいて、サッカーはジャケットを着た監督さんがベンチにいる。もうアメフトとかラグビーなってくると、監督はジャケットを着て観客席にいる。もうゲームの時には一切口を出さなくても、ゲームが進んでいくっていう世界である。」
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「監督からの指示がなくても、チームメンバー1人1人が、”こんなとき監督なら、どういう指示を出すのかな?”と考えることが大事ですね。」
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「そうだな。変化の早い、現代。この組織としてのイノベーションを起こせないと、なかなか上手くいかないと思う。」
鴨頭嘉人 公式サイト カモブログ
“イノベーションの定義を間違って理解してると痛い目にあうよ!!”
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