未来のロボット

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「未来のロボット」

 

🐥
「むぎちゃん🐔、ドラえもんって不思議だと思わないですか?」

 

🐔
「どうして?」

 

🐥
「だって、ドラえもんは、先進技術やテクノロジーを持っているはずです。だったら、すべてを解決する策をのび太くんに与えて、問題解決をすれば良くないですか?でも、ドラえもんは、道具は次々にのび太くんに渡しますが、のび太くんはことごとくその道具に頼り切って失敗を繰り返します。それでも、ただ道具だけを与え続けて、のび太くんはまた失敗を繰り返します。ドラえもんが未来の道具を使って、成功に導けば良いと思います。」

 

🐔
「ドラえもんは、トレーニングやティーチングをしているのではないわ。コーチングをしているという考え方があるわ。つまり、ドラえもんは、のび太くん本人に気付きを与えるために、道具やテクノロジーを渡しているという見解ね。」

 

🐥
「気付きですか?」

 

🐔
「そう。最新テクノロジーは人間を幸せにするかという問い。私たちは毎日スマートフォンを使っているわね。これも最先端のテクノロジーのひとつ。もちろんこのことによって、とても生活しやすくなったり、情報をすぐ入手できるようになったり、世界中の人と繋がれるようになったという利便性を手に入れた。」

 

🐥
「科学が進歩して、私たちは幸せになりましたね。」

 

🐔
「確かに、そういう考え方もあるわ。けれど、その一方で、ビクビクしなければいけない状態になってしまったり、最先端テクノロジーに振り回されて疲れてしまうこともあるわ。最悪の場合、SNSでの誹謗中傷などにより、自分で命を断ってしまう人もいるわね。」

 

🐥
「最先端テクノロジーが、人を豊かにするとは限らないのですね。」

 

🐔
「最先端のテクノロジーというツールを、私たちがどのように使うかによって、幸せになったり、ならなかったりするのだと思うわ。人間は、素晴らしいテクノロジーを与えられても、失敗を繰り返しているのではないかという風にも見えるということ。だからある意味のび太くんは、最先端テクノロジーに、触れ続けている我々人類のメタファーのようにも見えるということ。」

 

🐥
「最先端テクノロジーにも、良いところと悪いところがあるのですね。最近は、ロボットが人間に変わって仕事をする流れになってきてますね。」

 

🐔
「そうね。どんどんロボットが人間の役に立つ社会になりそうね。でも決して、人間がロボットの役に立つ社会になってはいけないわ。人間がロボットに、徹底的に愛でられるようになったら、大変てもんじゃないわよ。」

 

🐥
「人の心に寄り添う、優しいロボットなら良いですね。」

 

🐔
「そうね。人間を幸せにしてくれる優しいロボットならいいけど、優しいロボットって、矛盾している気がするわ。」

 

🐥
「どうしてですか?」

 

🐔
「優しさって、プログラミングできるかしら。もちろん、我々は最先端のテクノロジーに触れた方が良いけれども、人間の幸せって何かしら、人の優しさって系統化できるのかしら。この表現が正しいかは分からないけど、温かみのある優しさは、ロボットには無理だと思うわ。」

 

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「『人間としての幸せって何か?』そんな問いかけが、とても大事だということですね。」

 

🐔
「『本当の幸せって何か』を見失わないようにしないといけないわ。未来は、ロボットと人間が一緒に暮らす社会になっていくと思うわ。そんな未来は来るけど、ロボットが人間を支配する社会は避けないといけない。記憶力とか、人間よりロボットの方が優れている部分は、さらに伸ばして活用して頂きたいけど、人間として生きる智慧の部分は、ロボットではなく人間が努力して獲得していかなければならないわね。」

 

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